キャリアに関する悩み
はじめに
博士課程1年も終わりかけのこの時期になると就活を意識し始める。博士課程進学者というのはかなりの少数派であるため、就活情報が本当に少ない。情報を聞くことができる相手といえば、自分の先輩、ボス、ポスドクや助教くらいである。就職先は、アカデミア*1、研究所、企業が主である。
今のところの志望順としては、企業、研究所、アカデミアである。以降、詳しくそれぞれみていきたい。説明の都合でアカデミア、企業、研究所の順で良いところと悪いところを書いていく*2。
希望としては、そこそこの給料でそこそこの研究をしてプライベートの時間を取ることができて欲しい。
アカデミア
人生を生贄に捧げて人類に貢献する場所。
良いところ
- 自分の成果を自分の名前で発表できる。
- 研究内容の自由度が他と比較した時に最も高い。
- テニュアになれば相当やらかさない限りリストラされることはない。
- 准教授になれば個室を与えられることがあり、教授になればほぼ間違いなく個室が与えられる。つまり、自分だけの仕事部屋が存在する。
- 基本は服装自由。理学系で短パンの先生を見たことがある。
悪いところ
- 仕事量に対する給料が安すぎる。
- 忙しすぎて休みが存在しない。いつ眠っているかわからない先生がかなり多い。
- 自分で研究室を運営するようになると、自分で研究はできなくなる。主に事務関係が仕事になる。
- 残業時間や有給の管理が全くできておらずドブラックである。
- 40台でも任期付きのポストしかないことも普通になる。テニュアに就くまでは将来の安定性が皆無。
- 研究室のボスがワーカーホリックだと、それを押し付けられる。
- 自力で予算をとってこないと何もできない。
企業
ピンキリだが、企業を選べばワークライフバランスが1番いい。
良いところ
- 研究職についたとしてもそれなりの給料を期待できる。
- それなりの規模の企業になれば労働基準法を守ろうとするので、労働時間や有給などが管理される。
- 福利厚生がアカデミアよりも圧倒的に良い。
- アカデミアのように若い時に任期の心配をする必要がない。
悪いところ
- 研究内容に自由度がない。
- 自分の名前で成果を発表するのは難しい。
- 景気が悪くなるとリストラがある。
- 日系企業だと博士持ちの待遇がよくない。
研究所
アカデミアと企業の中間。
良いところ
- 自分の名前で成果を発表できる。
- 自分で手を動かして研究できる。
- 給料もそこそこ。
- テニュアになればリストラはないはず。
悪いところ
- テニュアになるまでが安定しない。
- 場所によってはアカデミア以上にブラックになる。もちろんアカデミアよりホワイトなところが多い。
- 最終的なキャリア目標が定めにくい。